リンパマッサージ 禁忌症状

禁忌症状

リンパマッサージ施術において、基本理論と基本実技は、必要最低限習得する必要があります。

 

禁忌症状は【最初に理解】しなければ、施術を受ける方の健康を害する可能性もありますので、絶対に必要な知識です。

 

1.絶対的禁忌症状

 

全ての悪性疾患と全ての急性炎症の場合はリンパマッサージを行ってはいけません。これらは、細胞の減退や微生物がリンパ系によって運搬され、これらの病原体(細菌、ウィルス)が攻撃・分解されるべきリンパ節から押し出され、最終的にこれらの病原体は血液中に入り込み、全身に広がってしまうからです。

 

①心臓疾患

血液循環は、身体活動によって早くなったり遅くなったりしています。しかし、リンパは筋肉運動や呼吸などによって循環しますので、いわば不定期循環です。血液循環が決まっているにもかかわらず、リンパマッサージを行う事によってリンパ液の循環を促進させると、結果的にリンパ液は鎖骨下静脈に流入しますので、心臓に戻ってくる血液が増えることになり、心臓に負担がかかるため、心臓疾患の方には行ってはいけません。同様に、心臓を患ってペースメーカーを入れている方にも行ってはいけません。特に、心臓の右側の機能不全から起こる心臓浮腫は絶対禁忌症状です。